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2025.04.22
2024年度事業報告について

FC琉球OKINAWAを運営する琉球フットボールクラブ株式会社は、本日定時株主総会を開催し、第12期(2024年度:2024年2月1日から2025年1月31日まで)の事業報告及び決算報告が承認されましたので、お知らせいたします。

 

ご挨拶・概況

平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。2024シーズン、FC琉球はJ3リーグにて最終成績:勝点47(12勝11分15敗)の14位となり、前季から順位を3つ上げつつも残念ながら目標としていたJ2リーグ復帰は果たせませんでしたが、その中でも新しいトライを数多く実施し、2025シーズンに繋がる1年となりました。

前季終盤に再招集した金鍾成監督体制でJ3リーグ降格後2年目の戦いに臨んだ2024年シーズンは、開幕後から好調を維持し14節では2位と高順位を記録しました。その後夏場に向かって順位を下げるものの、8月には3連勝を果たし7位まで再浮上。しかしその後は徐々に順位を落とすこととなり、最終的には14位でシーズンを終えるという厳しい結果となりました。

今期より始動した女子トップチームのFC琉球さくらは、九州2部リーグを無敗で優勝して九州1部リーグへ昇格し、初年度より、なでしこリーグ参入に大きく近づく躍進を果たしました。

クラブ経営においては、選手人件費を前期よりは抑えつつも、早期のJ2リーグ復帰を目指して一定程度維持するために、赤字予算の計画で始動。前期と比較してスポンサー収入・入場料収入・物販収入・アカデミー関連収入の伸長による売上増が奏功し、最終的には経常利益で前期から45百万円改善した、▲341百万円での決算となりました。

面白イベント企画やポスタークリエイティブ、マスコットキャラクターであるジンベーニョを活用したマーケティング強化により、男子トップチームのリーグ戦1試合平均来場者数は対前年119%の3,007名となりました。ファンの裾野が拡大したことにより来季以降の売上増へつながる結果となりました。

また、今期も社会貢献活動を積極的に実施し、小学校訪問、地域清掃活動など沖縄全域で500回以上の活動に取り組むことで、地域との連携を益々強くしています。

2024シーズンは、沖縄県唯一のJリーグクラブとして、県内での認知、ファンの拡大というベースをさらに推し進めたシーズンでありました。今後ともFC琉球へのご支援、ご協力ならびにご声援をよろしくお願いいたします。

代表取締役社長 柳澤大輔

 

事業報告

当事業年度予算は、前期からチーム人件費の削減幅を一定程度に留めて早期でのJ2リーグ復帰を目指した赤字予算とした一方で、スポンサー収入、入場料収入、物販収入及びアカデミー関連収入(スクール事業)の増額を目指しました。

当事業年度決算について、総売上は596百万円、経常利益は▲341百万円の赤字となり、前期比で+84百万円の増収、+45百万円の赤字幅縮小となりました。

スポンサー収入においては、女子チームスポンサーの新規獲得及びイベント協賛企業の獲得等が奏功し、対前年143%の245百万円となりました。入場料収入はリーグ戦の1試合平均入場者数が3,007 名(対前年119%)と伸長したことに加え、ルヴァン杯で3回戦まで進出しJ1クラブと2度ホームゲームでの対戦機会を得たことで、対前年178%の61百万円となりました。

また、入場者数が増えたこともあり物販収入は対前年126%の62百万円となりました。アカデミー関連収入は、スクール事業及び高等学院事業の生徒数増が奏功し、対前年133%の124百万円となりました。

当事業年度(千円) 前事業年度(千円) 増減率
売上高 596,200  512,400 +16%
経常利益 ▲341,100 ▲385,900

 

部門別収入 当事業年度(千円) 前事業年度(千円) 増減率
スポンサー 245,400 171,300 +43%
入場料   61,400 34,400 +78%
物販  62,000  49,200 +26%
アカデミー関連 123,600 92,800 +33%

 

資金調達・財務の状況

当事業年度におきましては、3月に株式会社カヤックによる総額180百万円の第三者割当増資を受け入れ、その後も計23名総額200百万円の第三者割当増資を受け入れ、赤字決算ではありましたが期末において334百万円の資産超過、流動資産726百万円(うち、現金及び預金403百万円)と安定した財務状況になっております。

しかしながら、さらなる経営基盤強化のため、翌事業年度においても総額200百万円の第三者割当増資の計画をしております。

 

翌事業年度(2025年度)見通し

筆頭株主であるカヤック社との連携を深め経営強化やマーケティング施策を推進する一方、フロントスタッフの営業組織を強化してスポンサー数の増加を図り、収益基盤の確立及び安定化を図ります。

また、マスコットキャラクターであるジンベーニョのさらなる認知拡大を進め、チームや選手のファンのみに留まらない幅広い顧客基盤の獲得を目指します。

 

役員人事

・代表取締役社長 柳澤 大輔
株式会社カヤック 代表取締役CEO)

・取締役業務管理部長 宮瀬 忍
(株式会社カヤック沖縄本社プロデューサー / 株式会社琉球カヤックスタジオ 代表取締役)

・取締役(社外) 仲本 豊
株式会社仲本工業 代表取締役社長)

・取締役(社外) 藤崎 弘章
株式会社日本エスコン 沖縄支店長)

・取締役(社外) 廣井 康士郎
(スタジアムアドバイザー)

・取締役(社外) 今井 英次郎
ファロラン・キャピタル・マネジメントL.L.C. パートナー/ 弁護士)

・取締役(社外) 玉城 久子
株式会社プロトソリューション メディア事業推進室 広報責任者)

・取締役(社外) 三浦 孝志 ※新任
株式会社タープホールディングス 代表取締役)

・取締役(社外) 能村 祐己 ※新任
太陽グループ株式会社 社長)

・監査役 赤嶺 太介
(街クリーン株式会社 代表取締役)

 

▼新任役員コメント

取締役(社外) 三浦 孝志
(株式会社タープホールディングス 代表取締役)

「このたび、沖縄のプロサッカークラブ FC琉球 の社外取締役に就任いたしました。沖縄に根ざし、地域とともに成長するクラブの一員として、微力ながら貢献できることを大変光栄に思います。

男子トップチームはもちろんのこと、女子チームやアカデミーの発展にも尽力し、未来の沖縄をより活気あふれるものにするために全力を尽くしてまいります。スポーツの力を通じて、地域の皆さまに夢や感動を届けられるよう努めてまいりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。」

 

取締役(社外) 能村 祐己
(太陽グループ株式会社 社長)

「この度、FC琉球の社外取締役に就任いたしました太陽グループ株式会社の能村祐己です。日頃よりFC琉球に熱いご声援・ご支援を賜り、誠にありがとうございます。

太陽グループ株式会社は、これまで膜構造建築やイベント企画・運営など、多岐にわたる事業を展開してまいりました。弊社のこれまでの経験とノウハウを活かし、FC琉球の運営を多角的に支援することで、今後のクラブの競技力向上と経営基盤の強化に貢献していきたいと考えています。具体的には、スタジアムの施設改善やイベントの企画運営、スポンサーシップの拡大など、多方面でのサポートを検討しております。

スポーツは地域社会の結束を強め、経済的な波及効果を生む重要な要素であり、FC琉球の発展は沖縄全体の活性化に寄与すると確信しています。これからも地域と共に歩み続けますので、FC琉球への応援をよろしくお願いいたします。」

 

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