クラブとファン・サポーターが混じり合って活発にアイデアを出し合うブレインストーミング会「みんなのFC琉球かいぎ」。今回は新エンブレムに関する方針をテーマとして取り上げ、7月6日(土)に那覇市内で開催しました。
まずは、琉球フットボールクラブ株式会社の柳澤大輔 代表取締役社長より、これまでの経緯やクラブの考え方と、国内や海外の事例を踏まえたクリエイティブの潮流についてご説明しました。詳細はこちら
その後、グループディスカッションのパートでは、「FC琉球のエンブレムにとって欠かせない要素」をテーマに、シンプルに表現する場合に優先すべきものが何かを議論。
現行エンブレムの要素のほか、ミンサー柄、沖縄の島々、青い空や海・波といった新しい要素のアイデアも含めて、エンブレムに入れたい要素を複数選び、理由とともに各グループで発表をしていただきました。
また、ワークの過程で挙がった意見や、要素の優先順位を選ぶ際に説明された理由など、一部ご紹介いたします。
沖縄らしい・琉球らしいエンブレムやデザインというのは、誰にとってのメッセージになるのか。沖縄の人々と県外の人々がイメージする”らしさ”には違いがあるはずで、誰をターゲットにリブランディングをするのかも認識を合わせたい。スポンサー営業などで県外や東京向けへのコミュニケーションを重視しているなどの前提はあるのか?
→沖縄らしさについて、外から見るか中から見るかというのは重要な視点だと思います。外から見ても沖縄らしいと思われて、かつ、沖縄の人々もこれこそ沖縄だと誇れるものが一番よくてそこを目指したい。当然、県外にもファンは増やしていきたいわけで、その点は幅広く議論をしたい。
現行のエンブレムを残して欲しいというのは本音としてある一方で、時代の潮流やビジネスの環境を考えてシンプルにしたいという意図だと理解した。FC琉球のファン・サポーター以外の人でも、一目で見て琉球だとわかるようなエンブレムになって欲しい。
シンプルにすると言っても、全く異なる要素のエンブレムにするのではなく、現行のエンブレムのマイナーチェンジでつくれるのではないか。
現行のエンブレムについて、デザイン上一番複雑にしているのがシーサーだと思うので、シーサーの線を減らしたり簡易化するのはあると思う。11本のラインという要素も必ずしも闘っているのは11人だけではないので、優先して残すべき要素かどうか議論したい。
また、現行のエンブレムも絶対に変えたくないというよりも、これよりもカッコ良いデザイン案が出てくる気がしないという印象や懸念もあるのではないか。
例えば、読売巨人軍なども複数のロゴをシーンやアイテムによって使い分けている。既存のエンブレムも含めて最適な場所で使っていくのが良いのではないか。
ベンガラ色はチームのアイデンティティーであり、チームのチャントでもずっと歌われ続けている。愛着のあるベンガラ色は大切に引き継いでいきたい。青色は沖縄の空や海の代名詞とも言えるし、ユニフォームにも毎回(差し色として)入っていて、沖縄らしさを表現できるのでは。
シーサーは守り神でもあるし、県外の人から見てもすぐに沖縄だと認知してもらえる。
王冠の要素について、我々は「FC沖縄」ではなく、「FC琉球」である。琉球王朝の証でもあり、No.1の意味を込めた王冠も大切にしたい。
まだクラブの認知を伸ばさないといけないので、クラブ名をエンブレムに入れるのは続けるべきではないか。また、外国人向けにあえて、「Ryukyu」の部分を漢字で表現するといったアイデアがあっても良いかもしれない。
また、今後のスケジュールとしては、以下の日程で「みんなのFC琉球かいぎ」を開催いたします。その際に、本日の会議で挙がった論点を踏まえてデザイン案へのご意見をいただき、今後の方針について意見交換を重ねてまいりたいと考えております。
(※参加者の募集フォームは後日お知らせいたします)
FC琉球では、クラブの歴史やアイデンティティーを引き継ぎ、数十年先の未来を見据えた発展のために、今後も対話を重ね想いのこもったエンブレムを検討してまいりたいと考えております。
皆さまの想いをアンケートでも募集しております。ぜひご意見をお寄せください。