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2023.06.16
喜名哲裕監督 就任記者会見

6月15日(木)、那覇市内において喜名哲裕監督の就任記者会見を行いました。

 

竹原稔スポーツダイレクター

「本日はお忙しい中、また足元が悪い中、FC琉球の喜名哲裕監督就任会見にお越しいただき感謝申し上げます。また、日頃の応援の記事や報道に感謝申し上げます。本日はFC琉球の監督に喜名哲裕が就任したことを皆さま、FC琉球に関わるすべてのサッカーファミリーの皆さまにご報告をさせていただきます。

この会見において、なぜ喜名哲裕監督に決定したか説明させていただきます。

今シーズンより私と喜名さんは強化部という同じ釜の飯を食べていた仲でサッカーを通じて沖縄の事など様々な事を喜名さんから教えていただきました。(先月)私たちの目標である琉球のサッカーをより成長させてJ2に昇格させるために監督を解任いたしました。その際に次の監督をどうするか、判断基準、決定のプロセスをご報告したいのは、監督選びの際には様々な方法があるかと思います。戦術、性格、こんなチームを作りたい、など様々なものがある中で、やはり沖縄のことについて自身がFC琉球に対して最も愛を注げて、時間を費やせて最も力を込めて選手の力を最大化できる人材ということに立ち返ると、昨シーズンのことを振り返る前に、喜名哲裕という人物しか居ないと思いました。それは沖縄県人であり、沖縄が育てたサッカー人であり、沖縄で最も経験を積んだサッカー人であり、その人物を成長させることがFC琉球の成長であり、沖縄サッカーの発展であると考えました。勝つという事に対しても彼のひたむきなコーチング、サッカー哲学をクラブ全体でより一層サポートできると確信したので喜名哲裕に監督就任を依頼しました。皆さんの中には色々お思いの方がおられるかと思います。昨年やったのではないか、クラブはどうなんだと。しかしここに立ち止まって喜名哲裕を沖縄の中で名監督に育てたい。それがFC琉球のサッカーの発展に最も近く速い成長だと思います。そしてこの判断が最高で最善であったと結果で見せることがクラブの使命だと思います。残りのシーズン、引き続き皆さまに応援していただきたいと思います。

 

喜名哲裕監督挨拶

「日頃よりFC琉球を応援してくださるパートナー、ファン、サポーターの皆さま、そして沖縄県民の皆さまありがとうございます。今回、琉球から監督就任のオファーをいただき、直ぐに返答ができず時間をもらいました。それは自分ひとりの判断だけではなく、家族の理解であったり、いろいろな想いがあった中で時間をいただきながら、自分としては昨シーズン思うような結果が残せず本当に自分で大丈夫だろうか、という想いもありました。この責任を果たすのはもう一度現場に立ってFC琉球をもう一度蘇らせ、目標であるJ2昇格を果たすため、自分の力を注ぎたいと思い、今回簡単ではなかったですが監督を引き受ける決断をいたしました。チームは今苦しい中、選手はピッチで毎試合に向けてトレーニングに励んでいます。今チームに必要なのはチーム内の競争だとかお互い責任感を持ちながら戦わないといけない事だとか色々あります。昇格という目標は簡単ではないですが、チームとして何をやるべきか、一人一人が理解しながら日々の競争を持ちながらトレーニングに励んでいます。それを積み重ねる事で昇格に向かっていけると思うので変えずにやっていきたいと思います。もちろん選手だけではなく、スタッフ、フロントが三位一体になることが大事だと思います。ONE OKINAWAというチームで皆さんの応援に応えられるよう日々努力しながら頑張っていきたいと思いますので引き続き応援よろしくお願いいたします。」

 

—-オファーのタイミングはいつだったのか

竹原SD

「監督解任をした時に喜名さんに伝えております。先ほどあったように、家族の事、様々な心の整理の時間がありこのタイミングになりました。また、クラブとしてもどうバックアップ体制の強化をするか、喜名監督を成功させるために、フットボールアドバイザーというセクションを新しく置き、プレーの原理原則、プレーモデル、サッカーのスタイル、フィロソフィーをチームとして見直していこうと、そのサッカーを成長させていくプロセスを辿ることが、監督が代わりスタイルが変わるより、FC琉球のスタイルをしっかり持ち、それを言語化していく、とても難しいことですが喜名さんとやってみようという話をさせていただきました。改めてフットボールアドバイザーというコーチを新人で一人後日発表させていただく予定です。こうしたバックアップ体制をとりながら意思の確認をとりながらやってまいり、1ヶ月間時間をいただきました。沖縄は小さな島ですので選手もスタッフも負ければ家族まで色々な思いをするということをチームとしても守っていきたいと思います。」

 

—-琉球の監督は1年ぶりだかその1年で見えたサッカー感は?

喜名哲裕監督

「去年時間があった時はいくつかのJクラブの練習に参加させてもらって、日々のトレーニングであったり、コミュニケーションの取り方であったりとても大事だと改めて学びました。やはり戦い方、相手に対して自分たちのストロングをどう出すかなど、自分に足りない部分を1年間勉強させていただきました。」

 

—-去年の監督と今年の監督の見せたい違いは?

喜名哲裕監督

「勝負にこだわることです。自分たちのスタイルも大事ですが1試合1試合の勝負にこだわることは去年と違いしっかり勝ちにこだわるサッカーをしたいと思います。見に来てくれる皆さんが結果ももちろん大事ですが、チームとして躍動している姿、ハードワークをしていること、皆さんに感じていただけるようなサッカーをしたい。」

 

—–ポゼッションサッカーに対してのこだわりは?

「もちろんポゼッションは変わらず貫いてやりたいのはありますが、まずは守備の整理をしているところで、守備の陣形をしっかり保ちながらコンパクトに守備をして、奪ったあと、ゴールが見えたらまずはそこに向かおう、ボール保持者については後ろのサポートではなく前にどんどん出ていこうと選手はトライしてくれています。ただ、相手がブロックを敷いている時は揺さぶりながらボールを保持しながらということでうまくできていて、ペナルティエリアへの侵入回数など増えてきていると思います。」

 

—-とても難しい決断だったと思いますが、決め手は?

喜名哲裕監督

「オファーを頂いた中で直ぐには決断できなかったですが試合は続くので、自分の持っている全てを天皇杯、相模原戦に向けてやりました。その中で選手の気持ち、目の色、昇格を目指すというのがチーム全体に感じたのもありますし、このタイミングで話をいただいたことは何かの縁ですし、しっかり家族と相談しながら最後は自分で昇格に向けて力を注ぎたいということで決断しました。(昨シーズンのこともあるので)プレッシャーはもちろん感じています。ただ、前向きに捉えています。このプレッシャーを乗り越えられるのは自分だけですが選手も頑張ってくれていますし、県民の皆さんの応援も感じていますので自分だけではなくみんなの力も借りながら乗り越えていきたいと思います。」

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