10月22日(金)那覇市内にて喜名哲裕新監督の就任記者会見を実施いたしました。
(左)廣﨑圭 琉球フットボールクラブ株式会社代表取締役副社長兼スポーツダイレクター
(中)喜名哲裕 FC琉球監督
(右)与那覇実 一般社団法人沖縄県サッカー協会会長
琉球フットボールクラブ株式会社
廣﨑圭代表取締役副社長兼スポーツダイレクター
「先日16日(土)愛媛FCと試合があり、そちらは0-1で敗れるという結果がありました。その結果をもって最終的に強化部、経営陣と協議の結果、樋口前監督に退いていただき、喜名ヘッドコーチに昇格してもらい、残り8試合指揮をしてもらおうと方向性として試合の後に決めました。翌日、(非公開で)トレーニングマッチがありまして試合後に樋口監督には内容をお伝えし、了承いただきその後、喜名ヘッドコーチに打診をし、引き受けていただける返事をいただけたので今回喜名哲裕新監督の誕生と残り8試合を喜名哲裕監督のもとでやっていくということを決めました。1試合負けたからというわけではなく、みなさん我々の成績は追いかけていただいているのでご存知かと思いますが9月10月と、7試合で9月が4敗、10月が1引分のあと2敗ということで本来勝点が21ある所で1しか取れていない、という所が決断した大きな理由です。ただその前までには(8月まで)勝点51まで積み上がっていた、それは昨年、一昨年を上回る素晴らしい成績だと思っています。そこは樋口監督を中心として皆を指導して皆がそれに応えて3年間の樋口監督の指導の積み上げたものとして出てきた成果だと認識しています。しかし、昨年、一昨年を上回った、今シーズンこのまま不安定なまま、もしくは良くない状態でシーズンを終えるということはクラブとして受け入れることができない、という気持ちで最終的に決断に至り、この状況を黙ってシーズン終わりまでよく頑張ったシーズンだった、と黙って見ているわけにいかず何かを変えていかなければいけない。一番は選手が自身を持って試合の中でゴールに向かって攻めていくところが見えなくなってしまっていたので、そこを喜名監督には変えて欲しいということをお願いし、ここからの残り8試合で少しでも順位を上げていく、上げていくためのサッカーをしてほしいということを伝えています。具体的には現在8位です。勝点52、15勝12敗7引分。先ほども申し上げた通り、J2初年度は勝点49、昨年は勝点50、このまま終われば今までと変わらないシーズン、中位、もしくはその下に行ってしまいます。今年の前半は2位まで行ったこともありますし、3位、4位を安定して進んできましたのでそこに戻れるように、J1昇格は今からですと難しい状況ですので、100%不可能ではないですが厳しいところを考えると、すぐ下の3位、4位に食い込んで、今年のJ1の結果で4チーム降格してきます。それを加えて昇格争いをしなければいけない。このまま8位で終わるのは満足しないですし3位4位に食い込むことを目標とし、それを喜名監督に伝えそれに向けてやっていこうということになりました。」
与那覇実 一般社団法人沖縄県サッカー協会会長
「今回、喜名監督に期待をし、喜んでおります。本県のサッカーの中心にいるトップのチームですので会場にもたくさんの人が集まっていければという方向に持っていければと思っております。喜名監督のご紹介をさせていただければと思います。県サッカー協会が30年以上前に立ち上げたトレーニングセンター、トレセン、他の都道府県でもやっておりますが、優秀な選手の発掘、育成、強化を目的としていますが、喜名さんはその中心メンバーでした。ご存知の通り那覇西高校の出身で県内で力をつけてきた選手でもありました。喜名さんが攻守において中心としたチームが全国高校サッカー選手権ではベスト8まで進んでくれました。小中高、全てのカテゴリーでゲームメイクをしてもらい、万能な選手でチームメイトや仲間からの信頼も厚く、人格的にも素晴らしく統率力も持ち合わせております。残りリーグ戦は8試合ということですが今年は3位、4位以内を目指してもらい来季はJ1昇格を目指してほしいと私共も思っております。現在FC琉球には沖縄県出身選手が5名所属していますが、さらに監督も沖縄県出身の監督となるわけで、そういう意味で地元沖縄のクラブ、皆で応援して結果も出していければと思います。新生FC琉球の旋風を巻き起こしていただければと思います。協会もバックアップしていければと思います。」
喜名哲裕監督就任挨拶
「FC琉球監督に就任しました喜名哲裕です。今回監督のオファーをいただき、自分はヘッドコーチとして樋口靖洋監督をサポートできずそれについては強い責任を感じていました。しかし試合は続きます。今いる選手、スタッフみんなでこの状況を乗り越えたい、そういう強い想いもあり今回チャレンジさせてくださいとクラブに伝えました。チームとしての目標は4位以内。簡単な順位ではありませんがそこに向かって本気で責任と覚悟を持って僕はトライしたいと思います。僕は2016年からFC琉球のコーチとして携わっています。ジョンソン監督、樋口監督、このふたりは常に攻撃的なスタイルを貫いていました。残り8試合で初めての監督として何が変えられるか、大きな所は変えることは難しいとは思いますが、やはり変えるとするなら攻撃の部分だと思います。よりゴールに向かいゴールを奪う。そのスタイルだけは貫いていこうと思っています。さらに前進させ、アグレッシブに躍動感のあるスタイルをピッチで表現し、多くのサポーターの皆様、将来を担う子どもたちに勇気と感動を与え、そしてみんながスタジアムを後にできるよう、しっかり内容と結果に拘ってトライしたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。」