2026年2月、生まれ育った沖縄の地を飛び出してラトビア・ヴィルスリーガ(1部)FKトゥクムス2000に期限付き移籍し、新たな挑戦をスタートさせた幸喜祐心選手(宜野湾市出身)。直線距離にして約8000㌔離れた東欧から届く本人撮影の写真やコメントを通して、成長の様子を「祐心レポート」として定期的にお伝えします。第3回のテーマは「進化」。引き続き、沖縄から世界に戦いのフィールドを移し、武者修行を続ける幸喜祐心選手の応援をよろしくお願いいたします。
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単身ラトビアに移って間もないころにはしんしんと降り積もっていた雪が解け、自然豊かなラトビアも徐々に暖かくなってきた。「ほんとにたまーに気温が下がって雪の日もあるけど、15℃前後の日が増えた」。過ごしやすい環境の中、間もなく誕生日を迎える20歳は、季節の移ろいと比例する進化に手ごたえを感じている。
「身体を大きくするために、筋トレや食べることを意識している」と話す通り、現地から届く写真に納まる姿は日に日にたくましさを増している。沖縄にいた3か月前から約5㌔増量。欧州クラブを渡り歩いて結果を残す日本人選手の先輩に教わり、プレーの根幹をなす身体づくりの大切さを改めて実感したという。
「初速が上がっているのを感じ、身体の大きな相手に対しても怖がらずにぶつかりにいけるようになってきた」。新たに得た感覚は、着実にピッチ上で芽吹いている。ルーズボールや球際のシーンでスピードが速い相手に対しても一対一で勝つシーンが増えた。もちろん満足はしていない。それでも日々感じる変化に「もっといろいろなことを盗んで、もっと成長したい」と心を燃やす。


4月頭に行われた、ラトビア2部リーグを戦うセカンドチームの公式戦で、成長が実を結んだ。カウンターから鍛えたスプリントでゴール前まで一気に駆け上がり、ニアで合わせて待望のリーグ初ゴール。「今までにない形だったので、得点そのものよりも走り込んで決め切れたことがうれしかった」。試合は2-2の引き分けに終わったが、得られた自信は大きかった。
4月末にもセカンドチームのリーグ戦で2得点目。トップ下で出場し、ハーフウェーライン付近からボールを運ぶと、個の力で相手をかわして左足を振りぬく。巻くように放たれたシュートは、豪快にネットを揺らした。「これもあまり今までの自分にない形」。鮮やかにボールを扱う元来の技術にパワーが加わり、プレーの幅が広がっている。


6月末までの期限付き移籍期間も早いもので、残り二か月を切った。「残り少ない時間を大事にし、いろいろなことを学んで成長した姿を県総で見てもらいたいなと思います。引き続き進化して、琉球に貢献したい」。東欧から届くメッセージはいつも、愛するクラブを思う言葉で結ばれている。離れていても故郷・琉球を思う心に、らしさがにじむ。進化の奥にある覚悟を頼もしく思いながら、再会の時を待つ。

vol.1:異国での挑戦に込めた思い
vol.2:球際の戦い、成長の余地
FC琉球は2026年2月より、ラトビア・ヴィルスリーガ(1部)所属のFKトゥクムス2000と育成業務提携を締結。2028年1月までの2年間にわたり、FC琉球に所属する若手選手が毎年1名以上、FKトゥクムス2000へ期限付き移籍を行います。幸喜祐心選手は本提携の第一弾として同クラブへ期限付き移籍し、挑戦を続けています。本提携により、海外でのトレーニングや公式試合を戦い、厳しい競争環境で経験を積むことで、加速度的な成長支援を図ります。またスカウティング部門の連携や交流を図ることで、日欧のネットワークを共有しながら、両クラブの更なる発展を目指してまいります。

幸喜 祐心/Yushin KOKI

■生年月日:2005年5月5日(20歳)
■出身地 :沖縄県宜野湾市
■身長/体重:177cm/65kg
■ポジション:MF
■選手経歴:大山SC-FC琉球U-15-FC琉球U-18-FC琉球
■Jリーグ記録
| J1合計 | リーグカップ合計 | J2合計 | J3合計 | ||||
| 試合 | 得点 | 試合 | 得点 | 試合 | 得点 | 試合 | 得点 |
| 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 32 | 2 |
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